天狗の住む京都屈指のパワースポット「鞍馬山」~在りし日の義経の姿を探して~

旅の思い出

学生最後の春休み……

男は……

全力で満喫していた。

おこめ
おこめ

ヒャッホ―――イ!!!!!

おこめ
おこめ

寝っ転びながらプリン食べるのマジ至福でワロタwwwww

卒業論文から解放された男を縛るものはもはや無し。

誰もこの男の自堕落な生活を止めることは叶わないと思われていた。

しかし。

おこめ
おこめ

そうや

おこめ
おこめ

鞍馬山行こう

またも突然の啓示を受け取った男は、そそくさと準備を整え鞍馬山を目指し、家を飛び出した。

こうして、またしても男の1日の大冒険が幕を開けたのであった……。

 第一章:天狗が住む神秘の山「鞍馬山」

鞍馬山は曰く、山の神である天狗が住む京都屈指のパワースポットと言われている。

その昔、天狗はかの弁慶を倒したことで有名な牛若丸(源義経)に武術の教えを授けたそうだ。

鞍馬山について男が知っている事はそれだけ。

しかし、それだけの情報だけで男の胸は高鳴っていた。

少しの不安と期待を胸に歩を進める。

一つだけ分かる確かな確信。

今回の旅も過酷なものになるだろう。

第2章:鞍馬山の伝説

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今回は8時半にJR大阪駅を出発し、京橋駅で京阪電車へと乗り換え出町柳で下車。出町柳から叡山電鉄に乗り換え、鞍馬駅にたどり着くルートで向かう事にした。

到着までは約2時間。

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ちなみに鞍馬・貴船1dayチケットというものを買えば、京阪電車と叡山電鉄が1日中乗り降り自由になったり、鞍馬山の愛山費が安くなったり、貴船神社で登拝記念品が貰えたりと何かとお得なので購入することをオススメする。

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京阪線各駅(大津線各駅を除く)で購入可能のようだ。京橋駅ではJR側の入り口から、切符売り場をまっすぐ抜けた先の定期券売り場で購入することが出来る。

電車に揺られている間、鞍馬山について調べておくことにした。

鞍馬山は昼間でも暗く不気味であったことから、古名で「暗部山(くらぶやま)」や「暗魔山(くらまやま)」のような暗さや不気味な様子を象徴するような名前で呼ばれており、そこから転じて鞍馬山と呼ばれるようになったとする説があるそうだ。

他にも鞍馬の鞍は「座(くら)」つまり神の座として見立てて、神がいるところという意味を込めて「鞍馬山」と呼ぶようになった説もある。

なんにせよ、この鞍馬山が特別な山であったことが伺える。

また、鞍馬山には天狗の他にも数多くの伝説が残っているらしい。

その一つとして有名なのが、鞍馬山には魔王が降臨したというもの。

おこめ
おこめ

ま、魔王……え、魔王?

思わず目を疑ったが、この鞍馬山には650万年に魔王「サナト・マク―ラ」が金星から降臨したという伝説が残っているそうだ。

おこめ
おこめ

マク―ラ、マク―ラ……クラマ?

そして、その魔王はキリスト教で言われているところの堕天使ルシファーだと言われているらしい。

つまり鞍馬山にはキリスト教にも縁がある地域でもあったという事である。

おこめ
おこめ

天狗……ルシファー……(キラキラ)

正直難しい事は分からないが、この伝説を知った時に男の「男の子魂」が熱く燃え上がったという事は紛れもない事実である。

まもなく鞍馬~鞍馬~

一心不乱に調べ尽くしている間に、電車は目的地である鞍馬へとたどり着いた。

厨二心に火が付いた男のテンションはマックスである。

さぁ……行こう。鞍馬山へ。

第3章:在りし日の義経の姿を探して

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午前10時30分。男はついに鞍馬駅へとたどり着いた。

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(参考:山内案内 | 総本山 鞍馬寺

ここから、鞍馬寺を通り貴船神社をゴールとする鞍馬山の長い道のりが始まる。

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おこめ
おこめ

お、おぉ~

駅を出てさっそく天狗と遭遇した。

もちろん作り物であるが、かなりの迫力である。

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駅の近くは天狗推し推しといった感じで、かなり天狗関連のグッズを販売していた。

ふとこの仮面を被って鞍馬山を登れば自分も天狗になれるのではないかと思ったが、さすがに不謹慎すぎるし何が起こるか分からないので辞めておくことにした。

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5分も歩かないうちに、スタート地点である鞍馬寺の仁王門が見え始めた。

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清水寺の仁王門とよく似ているが、あちらよりも色合いの具合などから、昔からあるんだなという事をひしひしと感じさせる。

ここで愛山費300円を納め、いよいよ鞍馬山へと入山。

なお、鞍馬・貴船1dayチケットを購入した方は、掲示すれば100円値引きとなるのでお忘れなく。

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鞍馬山は結構な山道を歩くことになるので、足腰に自信のない方はこちらの杖を拝借しておく事を勧める。

こんなのなくても余裕とタカをくくっていた男は、この後2回すっ転ぶこととなった。

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仁王門から少し進むと、普明殿という場所が見えてくる。

ここからケーブルカーに乗れば一気に本殿近くの多宝塔まで行けるので、足腰に自信のない方はこちらを利用するのもいいだろう。

値段は片道100円。

もちろんお金に飢えている男は、歩いて先を進むことにした。

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普明殿から少し歩くと、鬼一法神社というものが見えてきた。

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入り口付近で貰ったこの紙によると、どうやらここは牛若丸(源義経)に兵法を授けた陰陽師が祀られているようだ。

この神社を見た瞬間、男は1つの目標を立てた。

おこめ
おこめ

この鞍馬山で在りし日の義経の姿を探していこう

天狗伝説や魔王の伝説。

様々な伝説があるこの鞍馬山であるが、一歩足を踏み入れた瞬間に頭を巡ったのが源義経という人物についてであった。

歴史に詳しい訳では無いし、正直興味も人並だ。

しかし、どうしてかこの地で修業をしたという源義経という人物についてで頭が一杯になっていたのである。

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ぼーっと義経という人物に思いを馳せていると、樹齢800年にもなる巨大な大杉社という所にたどり着いた。

源義経は今から860年前の1159年に生まれている。

つまりその頃にはまだこの大きな杉は生えてすらいなかったはずなのだ。

そう考えると、すごく不思議な気持ちで胸がいっぱいになった。

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大杉のあった場所からさらに山を登ると、段々景色が一望できるようになってきた。

なるほど、確かに天狗がいてもおかしくはない雰囲気を秘めた山である。

さっきの杉を義経は見ていないだろうけど、この景色だけはきっと同じものを見ているはずだと確信した。

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そして、ついに鞍馬寺の本殿へとたどり着いた。

源義経は7歳の時にこの鞍馬寺に預けられたそうだ。

自分が7歳でこのお寺に預けられたらどういう気持ちだろうかと考えてみたが、絶対夜中に1人でトイレに行けず、おねしょ常習犯としていじめられている姿しか想像できなかった。

義経は1人でトイレに行けたのだろうか?

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本殿の左手にある、奥の院参道へと続く道から先に行くといよいよ山深い場所となってくる。

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息を弾ませながら進むと、かつて義経が喉の渇きを潤したという場所にたどり着いた。

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残念ながら水は止まっていて、ゴミが溜まってしまっていて飲めそうではなかった。

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代わりに駅で買った現代の水(キリンラブズスポーツ)を飲んで、喉の渇きを潤しておいた。

出来れば上手い清水を飲みたかったところだが、身体的にはこちらの方が欲していただろう。

義経と一緒に一休みした気分になり、少し身体に力が漲った気がした。

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水飲み場からしばらく歩くと、有名な木の根道が見えてきた。

ここはかつて義経が跳躍の稽古をしていた場所らしい。

あまり根を踏んでは木に悪いため、控えめに飛びながら歩いてみたが、これは中々辛い稽古であったことが想像できた。

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木の根道のすぐ側にあったのが、この背比べ石

16歳の義経が背比べをした石らしい。

出来れば男もこの石と背比べをしている写真を撮りたかったが、近くには外国人のみ。

生粋のJapaneseの男に外国人に話しかける勇気はなかった。

心の中で背比べをして、背比べ石を後にする。

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そして、いよいよ男は謡曲の中で鞍馬天狗が義経と出会ったとされる、僧正ガ谷不動堂にたどり着いた。

この近くで義経は天狗と出会い、修行を繰り広げたそうだ。

すぐ側には義経の死後の御魂が祀られている義経堂もあり、この周辺が義経に最も近い場所なんだと感じられた。

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「おん母のぬくもりほどに及ばねど 安らぎ給え老杉のもと(信樂香人)」

義経にとってこの鞍馬山での日々はそんなにいい思い出では無かったのかもしれない。

しかし、平氏に追われ7歳で母と離れた義経にとってこの場所は心休まる場所の1つだったんだろうと理解した。

男は空を見上げ、杉の隙間からもれる優しい日の光を飽きる事も無く見つめていた。

久しく感じていなかった心の穏やかさがとても心地よかった。

終章:旅の終わり

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名残惜しくも義経堂を後にした男は魔王殿へとたどり着いた。

ここが650万年前に魔王が降臨した場所らしい。

確かに雰囲気があったが、台風の影響か工事をしており、あまり雰囲気は感じられなかったので足早に後にした。

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魔王殿を後にすると一気に足場が悪くなり、必死の思いで駆け降りる事数十分。

男はついに貴船神社側にある鞍馬寺の西門までたどり着いた。

ここにたどり着いたという事はつまり鞍馬山を踏破したという事である。

男は入り口に向けて軽い礼をして、最後の目的地である貴船神社まで向かった。

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歩いてすぐ貴船神社が見えてきた。

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これが本殿である。

派手さはないが、歴史と力を感じる場所であった。

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なお、鞍馬・貴船1dayチケットを持っていればこちらの社務所で記念品が貰えるので受け取っておく事を勧める。

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ちなみにこちらが記念品である。使い方はよくわからないが、とりあえず貰っておいてよかったとは思う。

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貴船神社を出て、川に沿って上に歩いていくと奥宮という場所にたどり着く。

今回の鞍馬寺~貴船神社を巡る鞍馬山の旅の最後を飾る場所だ。

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中は神聖な気に満ち溢れている雰囲気がいっぱいだった。

鞍馬山の神社・お寺全てに言えることだが空気が美味しく、とても雰囲気が良い。

zokusei.mond.jp

後で知ったことだが、人には神社に対する属性というものがあるようで、男の属性である「水」はこの貴船神社と相性がよかったらしい。

男は神社に少ないながらもお賽銭を入れ、目をつむりながら今回の旅を振り返ってみた。

最初は魔王や天狗のカッコよさに惹かれて興味本位で訪れたこの鞍馬山。

途中から源義経に想いを馳せながら巡って、この山の歴史と空気が好きになっていった。

根拠のない確信に従って、ここに来て本当に良かったと思っている。

だから、今神様に伝えたいのは「ありがとう」の一言だけだった。

男は心の中で確かにありがとうという言葉を呟いて歩き出した。

優しい風を少し名残惜しく思いつつ……。

~了~

おこめ
おこめ

さてと、帰る前にトイレ寄ってくか……

おこめ
おこめ

あ!!!!

おこめ
おこめ

おれずっとチャック全開やったんかい!!!!

というわけで、カッコつけて義経の気分を味わうとかやっていた間ずっと社会の窓が全開だった訳ですが、最後にちょっと思った事を書いておきますね。

源義経の気分をよりしっかりと味わいたいなら、個人的に貴船神社から鞍馬寺に出るルートを辿った方がいいんじゃないかなと個人的に思いました(^^)/

最初が険しくて、最後に華やかになっていきますからね。

帰りのバス停もすぐそこですし。

まぁそこは好みの問題かなと思うので、お好きな方を選んでみて下さい!

それでは!!

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