みなさまは市民農園ってご存知でしょうか?
たまに沢山のおじいちゃんやおばあちゃんが街にポツンと出来た畑で農業をしているのを見たことがあるかと思いますが、多分それは市民農園です。
市民農園って時間のあるおじいちゃんが借りて農業をする所だと思っている方も多いと思いますが、実は大学生でも借りれちゃうんです。
というわけで、今回は市民農園を借りたい学生のためにぼくが市民農園を借りてから返すまでの流れと、注意点を書き残しておきますね(^^)/
そもそも市民農園とは?

一般に市民農園とは、サラリーマン家庭や都市の住民の方々がレクリエーションとしての自家用野菜・花の栽培、高齢者の生きがいづくり、生徒・児童の体験学習などの多様な目的で、小面積の農地を利用して野菜や花を育てるための農園のことをいいます。
参考:(市民農園とは? ~事例~:農林水産省)
市民農園とは、簡単に言えば趣味で農業が出来る農園の事です。
基本的に自治体・農協・個人などが貸し出していて、貸出している方と契約を結んで利用することになります。
市民農園はどうやって借りるの?

市民農園を借りるには、まず全国市民農園リストなどを見て最寄りの貸し出しを行っている市民農園を探します。
市民農園によってはその地域に住む人しか借りられない場合もありますので、自分が条件を満たしているのか確認し、満たしているようであれば問い合わせます。
その後、区画が空いていれば貸出人と契約を結び、使用料金を払って利用開始となります。
1つ注意点ですが、大体の市民農園は作物が育てられるようになる3月から4月に利用できるようになりますので、その時期までには申し込みましょう。
人気のある市民農園だと1月から2月に抽選を行う場所もあるみたいなので、借りたい市民農園の情報はよくチェックしておいた方がいいですね。
市民農園は農業をしたことが無くても借りられる?

市民農園は農業未経験・農業の知識0でもぶっちゃけ全然大丈夫です。
むしろ学生なら、知らなければ知らないほど周りの人と仲良くできるかもしれません(笑)
ぼくも一応大学では農業を勉強していたんですが、実家が農家とかではないので実地での作業経験は皆無でした。作物を植えて早々枯らしたり色々やらかしましたね(笑)
そんな出来ない姿を見せたおかげか、同じ市民農園を利用している農業の達人の皆さんがすごく親切に教えて下さったんです。
それに市民農園によっては、毎週の講習会みたいなものを実施している所もありましたしね。
そもそも市民農園は仕事じゃないですし、失敗したところで誰に責められるということもありません。
農業の知識が無くても、やりたいって思ったならやってみましょう。
市民農園を利用する際の注意点

とはいっても市民農園は多くの人が利用するので、ちゃんとルールは守りましょうね(笑)
害虫が出たからって農薬ブシャ―ってまき散らしたり、植えたらいけない作物を植えてしまうと最悪退園させられてしまいますので……。
各市民農園によって違うと思いますが今回はぼくが借りた市民農園でのルールをまとめておきます。
- 借りている区画をはみ出して作物を植えない
- 周辺の日当たりが悪くなるので、区画内に植えられる作物は1.8m以下に
- 果樹を植えてはいけない
- 自分の区画でも雑草まみれにしてはいけない(害虫の溜まり場になるから)
- 農薬は控えめに。隣で無農薬栽培をしている方がいれば、農薬がかかってしまうかもしれないので
- 2ヶ月以上何も植えていない期間をつくらない
- ゴミは放置せずに、自分で処理する
- 周囲に匂ってしまうような、臭い肥料(完熟していない肥料)は使わない
- 販売などの目的で栽培することは禁止
赤で強調している所は大体どこの市民農園も同じだと思うので注意しましょう。
市民農園の1年間のスケジュール

ルールにも書きましたが、市民農園では2か月以上何も作物を植えていない期間があってはいけません。
その為、植える期間を間違えてしまうと収穫が出来る前に契約期間が終了してしまったりすることに繋がりかねません。

周りの皆さんは大体このようなスケジュールで栽培を行っていました。地域によって違いがあると思うので、とりあえず最初は周りの畑の真似をしておくと間違いないと思いますね。
どの時期にどの作物を植えたらいいか分からないという方は、このような書籍を読むといいと思います。
契約途中に市民農園を退園したくなったら?

市民農園は契約途中に解約することも可能です。
場所によりもちろん違うと思いますが、ぼくが借りていた市民農園では畑の雑草などを全て抜いて土を借りる前の状態に戻し、道具を全部持ち帰ってから電話をしてOKが出たら退園完了でした。
学生だと突然忙しくなることもあるかと思いますので、念のため契約の際に途中で契約解除する方法を聞いておきましょう。
ぶっちゃけお金はどれくらいかかる?

市民農園を借りて農業をしている事を同じ学生の友達に話すと一番に聞かれるのがお金だったので、1年市民農園を借りてかかった大体の費用を書いておきますね。
- 入園料……19000円
- 肥料・道具代……3000円
- 種・苗代……3000円
- 計……25000円
細かくは記憶していないのでかなり大雑把ですが、ぼくの場合はこれくらいの費用がかかりました。
学校が農学部で農機具や種をもらったりしてこの値段だったので、普通に借りる場合はもう少しかかったと思います。
あと、使っていた器具が鍬とスコップだけだったのもこの値段に落ち着いた理由の1つですね。
もっと楽をするために色々な道具を揃えていたら、5万円はかかっていたかもしれません。
なので、市民農園を借りたい場合は多めに見積もって5万円くらいを目途に考えておくといいと思います。
学生が市民農園を借りるメリット・デメリット

最後に学生が市民農園を借りるメリットとデメリットをまとめておきますね。
市民農園を借りるメリット
- 農業という中々ない体験が出来て、視野が広がる
- 暇な時間が減る
- 就活で話すと間違いなく食いつかれる
- 自分で育てるので美味しさも倍増
- 友達と収穫するとめっちゃ楽しい
- 美味しい野菜をあげるという理由で好きな子に近づける(笑)
大体メリットはこんな感じでしょうか?
やっぱり一番は周りとの差別化が出来るな~というのは感じました。
学生で市民農園を借りて農業をしているやつなんて滅多にいませんからね(笑)友達はもちろん、就活でも大体の企業で食いついてもらえました。
当時好きだった女の子にも好評で、「わー嬉しい!!」なんて言って目をキラキラさせて喜んでくれましたね~・・・まぁ不思議と今はLINEの既読がいつまで経ってもつかないんですが。
市民農園を借りるデメリット
- 時間がとりにくい
- 学生だとちょっと目立ってしまう
- 虫が嫌いなら死ぬ
- 夏場は地獄
- 農業の現実を知ってしまう
- しんどい
逆にデメリットはこのような感じでしょうか?
やっぱり時間が中々とりにくいので、その点はしんどいですね。少なくても1週間に1回は行かないと雑草が覆い茂りますし、植える作物によっては毎日来ないといけません。
涼しい季節ならいいんですけど、夏場なら行くだけでも苦痛ですからね……。
あと虫が嫌いなら基本オススメはしません。
夏場はもうムシムシムシムシ……って感じですので(笑)
普段食べている野菜にどれだけの虫がついていたのか、現実を知ることになります……。
あと、学生で市民農園を借りている人は滅多にいないのでちょっと目立ってしまうのも、人によってはデメリットかもしれません。
市民農園を借りて学生生活を充実させてみてはどうでしょう?

というわけで、以上が市民農園を借りてから返すまでの流れと注意点でした!
市民農園を借りて農業をするのもオススメですが、あと1か月で学生ではなくなる僕が一番伝えたい事は、学生の時にしか出来ない体験をしてほしいという事ですね。
市民農園を借りて農業をするのもあくまで選択肢の一つとして頭に入れておいてもらえたらなと思います。
学生生活はこうして終わりが近づいてきてみると、本当に一瞬の事のように思えます。
悔いのないように精一杯色んな事にチャレンジしてください。
それでは!
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